「誰もが自分らしく生きられる社会」
私たちはそんな社会を実現したいと思っています。
そのために私たちに何ができるか、真剣に考えています。
社会をつくるのは人。
「誰もが自分らしく生きられる社会」を実現できる人を育てる。
それが、私たちにできるアプローチの1つ。
その想いから、鎌倉教育総合研究所は生まれました。
全ての事業は「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現のために。
鎌倉教育総合研究所
所長 大滝 世津子
所長挨拶
鎌倉教育総合研究所は、株式会社鎌倉学び舎が運営する研究所です。株式会社鎌倉学び舎は学童保育施設「鎌倉学び舎」を実践の場、鎌倉教育総合研究所を研究の場と位置付け、理論と実践の往還の中で、「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現を志しています。
話題となった図書『LIFE SHIFT』『WORK SHIFT』の著者リンダ・グラットンも指摘しているように、これからの100年で大きく社会が変わろうとしています。グローバル化が進み、流動性、不確実性が高まる社会の中で生き抜く力を持った人とはどういう人か。そうした社会の中で自分らしさを発揮して人生を楽しめる人とはどういう人か。私たちは常にそのことを考え続けています。
人は生まれてから死ぬまで、学び続け、発達し続けることができる生き物です。乳幼児には乳幼児なりの、小学生には小学生なりの、大学生には大学生なりの、大人には大人なりの学びがあります。いつからでも遅すぎることはありません。
人はどうやって育ったら、いつ何をどうやって学んだら、自分らしく生きられるようになるのか。そのためにどのような社会のカタチがあり得るのか。
私たちは研究と実践を続けていきます。その中で学んだこと、発見したことの中から、あなたのお役に立てることがあるならば、こんなに嬉しいことはありません。
所長 大滝 世津子
【所長経歴】
1980年鎌倉市生まれ。神奈川県立湘南高等学校、東京女子大学卒。お茶の水女子大学研究生、東京大学大学院教育学研究科修士課程・博士課程修了(総代)。博士(教育学)。鎌倉女子大学児童学部児童学科にて専任講師として教育系、保育系、社会学系等の科目で教鞭をとった後、学童保育施設「鎌倉学び舎」および「鎌倉教育総合研究所」を創設。代表、所長を務め、現在に至る。株式会社保育のデザイン研究所研究員。2018年から2020年3月まで日本女子大学家政学部児童学科にて非常勤講師。社会福祉法人誠志の谷戸北鎌倉保育園さとの森理事。元日本学術振興会特別研究員DC2。平成30年度日本保育学会保育学文献賞受賞。第1回サクセス保育・幼児教育研究 懸賞論文 優秀賞受賞。
大学で女性学に出会い、「誰もが自分らしく生きていいのだ」というメッセージに感銘を受け、そのような社会の実現を志す。学びを進めるうち、教育における乳幼児期からの刷り込みに着目。現状を把握した後に改善策を検討することで社会を変えていこうと、教育学の大学院に進学。その後大学講師として働くも、働きすぎて体を壊したことをきっかけに「人生は誰にとっても有限なのだから自分だからできることをして生きたい」と考え現在に至る。地域では、鎌倉の大人たちが子どものためにできることを考える団体「鎌倉アプローチ」と、保育者・教育者・保護者が子育てについて学ぶ団体「こどもみらい鎌倉」を創設。血の通った関係性の中で、研究と実践を通して「誰もが自分らしく生きられる社会」の実現に向けて活動している。小学生の一男一女の子育て中。
【所長業績詳細】Research mapサイト
【得意分野キーワード】
保育・教育・ジェンダー・性自認・人間関係・集団・教育環境・児童文化・教育社会学・子ども社会学・保育学・児童学 社会学・教育学・こども学・社会福祉・女子大学・児童館・学童保育施設 ※キーワード関連 出版物多数あり こちらから
研究員
青島 まさみ(あおしま まさみ)
大学附属幼稚園、保育園で教諭として実務経験を積んだ後、現在は学童保育施設「鎌倉学び舎」のスタッフとして教育・保育の質を向上させる保育環境作りの実践的な研究に取り組んでいる。子ども一人ひとりを理解し、気持ちに沿った関わりをしていくことや、環境づくりをしていくことに定評がある。環境を通して、現場の実態に合わせた、子どもも教育者も笑顔でポジティブな関わりが増えるような保育環境のデザインが得意。
【学位】鎌倉女子大学児童学部子ども心理学科卒業
【資格】幼稚園教諭一種免許状、保育士資格、認定資格ムーブメント教育中級指導者
古谷 淳(ふるや あつし)
保育士として実務経験を積んだ後、現在は高等教育機関にて、保育者養成校の養成に携わる業務を行なっている。
保育士をしていた頃、保育者は専門職であるのにもかかわらず性別比で偏りが強いのか、偏りの強さが当たり前とされているのか、についての疑問から一念発起し、保育者をしながら通信制大学院へ進んだ。
「男性の参入を阻害する何らかの要因があるのではないか」
この問いについて研究を深め、現在は進化人類学、ジェンダー論の見地に立ち、男性保育者の参入・成長に関する研究を行なっている。現場で働いている方からの語りを研究の対象とすることで、現場目線の理論とすることを心がけている。
【学位】明星大学通信制大学院教育学研究科博士前期課程修了 修士(教育学)
【資格】保育士資格、幼稚園教諭一種免許状、小学校教諭一種免許状、養護教諭一種免許状、修士(教育学)
【得意分野キーワード】保育・教育・ジェンダー・子育て支援・教職概論・保育者論・保育内容総論・男性保育者・株式会社立保育所
経営コンサルタント
潮見 雅利( しおみ まさとし )
1980年生まれ。大学卒業後、大手システムインテグレーターにて中小企業への業務システム導入のコンサルティング業務に従事した後、個人事業として中小企業の経営コンサルティング業を行う。主に創業支援、事業再生、補助金を中心とした資金調達といった企業の根幹をなす部分の支援を行なってきた。
2016年より株式会社鎌倉学び舎を立ち上げ、鎌倉に住む子供たちの未来をより豊かにするために日々取り組んでいる。また、鎌倉に根ざすために、様々なまちづくり団体に参加し活動を行なっている。
【学位】 東京大学文学部歴史文化学科(日本史学専攻)卒業
【資格】 中小企業診断士(経済産業省 登録番号:411691)
【経歴】 株式会社 鎌倉学び舎 代表取締役
公益社団法人 鎌倉市観光協会 理事
公益社団法人 鎌倉青年会議所 2019年度理事長
応援メッセージ
大好きなカマキリのエサにするために、生きたバッタを虫カゴに入れるAちゃん。大好きなバッタの命はどうなるのと激怒するBちゃん。二人は大げんかです。でも答えは出ません。ある日の5歳児クラスの風景です。
私たちの社会は矛盾に満ちています。簡単に答えが出せるものなんてほとんどありません。こうした社会のダイナミックな営みを考える過程が、自分らしく生きることに繋がるのではないでしょうか。
こうした過程を理論と実践の往還で見つめる鎌倉教育総合研究所は、新たな自分を探す旅の、知の拠点になるはずです。
岐阜聖徳学園大学 教授 西川正晃
保育内容総論かゆいところに手が届くシリーズ①